高専の花形ではない学科の学生のお話
皆さんこんにちは。
ついに共通テストが始まりました。
同級生が受けていると思うと自分も頑張らないとなと気が引き締まります。
ただ、私は高専という大学受験がない学校に行っているのですごいなーと外野から傍観しているのが現実です。
今回はそんな共通テストを免れたとある高専生が中学生(特に中高一貫校)のひとに向けて長い独り言を話したいと思います。
中の人は高専生
中の人は高等専門学校という学校に通っています。
中学卒業後に5年間の専門教育を行う高等教育機関のことなのですが、この高専の花形は機械、電気系の学科です。
ロボコンとか有名ですね。
事実機械、電気系の学科はほかの学科よりも倍率が高いことが多いですし高専全体を見ても機械、電気系学科の人の人数は多いです。
土木系高専生
じゃあお前はどこの学科なんだといわれるので答えておきます。
ズバリ土木系学科です。
あまりぱっとこない人が多いと思います。
道路や鉄道、橋などの構造物や都市計画、環境について勉強する学科です。
力学に強いです。
建築とよく一緒にされる
土木は建設系ともいわれますが似たような分野に建築というのがあります。
建築と聞くとなんかおしゃれな感じしませんか?
事実建築系の学生はおしゃれな人が多い印象があります。
それに比べて土木系。
残念ですねー。
ルールに忠実でまじめな人が多いです。
おしゃれとは無縁といった感じがします。
研究室のインテリアを見れば差は歴然です。
どんなことを勉強するのか
土木学科ではどんなことを勉強するのか軽く紹介していきたいと思います。
土木科ではは3力という重要な学問を中心に勉強します。
構造力学というのは例えば橋の上に車が通るときにこの柱にはどの向きにどれくらいの力がかかるのか、どれくらい力が働くとこの構造物は壊れるのかといった事を計算して調べる学問です。
土質力学はその名の通り土の力学です。土はフワフワして湿っていますよね?
これがいろいろな性質を生むので土には土なりの力の加わり方というのがあって、それを学ぶのが土質力学です。
水理学は水です(は?)。
ちなみにすこしでも気を抜くとすぐに赤点(60点)以下になり詰むのでご注意を。
高専には大学受験がない
高専には大学受験がありません。
じゃあどうやって大学に行くんだと思う方がいると思いますがズバリ編入です。
高専を卒業した後2年間(東大、京大は3年間)大学に編入して勉強することができます。
なので予備校に行く必要はありません。
その影響かわかりませんが、かつて予備校に行っていた中の人から見ると世の高専生の頭の中の大学の難易度がバグっていることがすぐにわかります。
高専はとにかく自由
大学受験がない分高専には自由な時間が腐るほどあります。
中の人もこの自由な時間にインターンに行ったり、旅行に生きまくったり、資格を取ったり非常に充実した時間を送れています。
ここでの時間を有効に使って将来どうしていくかゆっくり考えていくことができます。
ちなみに国立なので多少の自立精神がないと遊びほうけてずるずる成績が落ちていくのでご注意を。
将来の目標が明確でない人は絶対に入学するな
高専は自由ですが専門的な勉強をしているがゆえに進路の変更が非常に難しいです。
たとえば高専に入ってやっぱり大学受験するというのは相当の気合と覚悟が必要です。
ですから、将来なりになりたいか、どうしたいかが明確に定まっていない人は絶対に入学しないようにしてください。
これはおそらくどの高専生に聞いてもそう答えるはずです。
中の人は中高一貫校を抜けて高専に行った
実は中の人は中学受験をして中高一貫校に行っていました。
そこで将来に不安をもって高専に進んだわけなんですが、ぜひ言いたいのは中高一貫校の中学に通っている人にぜひ高専という学校の存在を知ってほしいということです。
私はもともと高校にそのままエスカレーター式に進学する予定でした。
しかし、友達(今は失踪してしまった)から高専の存在を教えてもらっていろいろと将来のことを見つめなおす機会が生まれました。
中学受験というのは中の人もそうですが親の戦いですので子供は親や塾の先生の言うことに盲目的に従います。
それで入った中学とその先の高校が自分に必ず合うとは限りません。
思春期を経て自我が生まれた時期をめどにもう一度考えて、一番に最も合う道を見つけてほしいです(もちろんそのまま高校に進学するのが最適な人もいる)。
そしてその道の中に高専がもしかしたらあるかもしれません。
しかし、高専自体を知らなかったらその道すら見えないのでこの記事が今後の人生について悩んでいる中高一貫校の生徒に届くことを願っています。
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