横国落ち東大の実績解除をしてしまった話(東大編)

皆さんこんにちは。点数開示が来たので東大編入体験記を書きました。東大編入体験記なんて飽和していると思うのでさーっと見るようにしてください。

 

 

 

 

合格した大学

東京大学工学部社会基盤学科

豊橋技術科学大学建築・都市システム学課程

 

スペック

 

明石高専都市システム工学科

席次

1年:5位

2年:2位

3年:1位

4年:2位

5年:不明

 

部活動

1年生の半年だけ陸上部

地域で防災活動をする部活にも入っていました

 

成績

TOEIC845(L:430,R:415)

TOEFL:61

英検準一級

 

 

高専入学前

まず、大学編入を考えたきっかけを話すのですが、実は大学編入高専入学前(中2)から考えていました。私は中学受験をしており、ほぼ中高一貫(厳密には違う)の国立中学校に通っていました。この中学校は基本的に高校受験はせずに内部進学しますが、当時通っていた研〇館という大学受験予備校で思うように成績が伸びず、半ば絶望していました。さらに同じ校舎で死んだような目で勉強している(失礼)高3生の先輩方をみるとこれは絶対に人生おわると思い、必死で大学受験を回避する方法を探しました。そこで高専から大学編入というルートを知り、もともと工学部を目指していたこともあってこのルートを使うことを決意します。我ながらなめた理由です。しかし、当時の第一志望はあくまで大阪大学で、まさか東京大学を受けるとは微塵も思っていませんでした。なんせ当時(今もだが)の学力は同じクラスで鉄緑会に通っていた友達の足元にも及ばなかったですから。まじで鉄についていける人はバケモノ

ちなみに大阪に住んでいるのに府大高専(公大高専)ではなく明石高専を選んだ理由は阪大に編入する人が多かったからです。私立併願は関西大倉特進Sコースというところです。大阪で明石受ける人にお勧めの併願なのでぜひご検討を。

 

1~2

テスト前以外は基本的に遊んでいました。直前まで遊んでぎりぎりに徹夜するというよくある勉強スタイルでなんとか耐えていました。その後2年生からDMM英会話を始めましたが、さぼり癖があったのでとぎれとぎれでやってました。ちょっとだけ英語が話せるようになりました。あと2年生の時にフィリピンに2週間留学しました。

スラムにもお邪魔しました

 

3年

以前から英検準一級の単語帳を買ってやっていたのですが、同じクラスの友達がついに合格していたので自分も続かなければと思い、春休みから本腰を入れて勉強しました。ちょうどこのころコロナで学校がオンラインになり、時間に余裕があったので一日8時間くらいひたすら英語をしていました。最終的に7月に準一級に合格しました。合格したときは高専に受かったときよりうれしかったです。合格後はちょくちょくTOEICの勉強を始めました。また、夏が終わったあたりから編入を意識して勉強を開始しました。といっても特に周りに相談もせずに突発的に始めたので編入勉強1冊目に徹底演習を選んでしまい、案の定苦しむことになります。1冊目に徹底演習ダメ。ゼッタイ。

 

 

3年春休み

部活でやっていた防災活動で忙しかったです。3年生で部の主導権を握ってからさまざまな活動を新たに始めたのでそれが報道等で注目を浴び勉強時間がなかなか確保できませんでした。春休み後半になってくると落ち着き始め、いよいよ本格的に編入の本格的な勉強を始めます。1日4時間くらい勉強して3日ごとに休んでいました。

 

 

4年春

ここで転機が訪れます。4年生が始まるタイミングで東大を受けるという友達が同じクラスに現れました。当時阪大が第一志望だった私は記念受験で東大も受けようと思い、互いにやっている参考書の情報などを交換するようになりました。彼がいなければ私は東大に合格するのは不可能でした。また5月くらいからちょくちょくクラスでTOEIC800点を超える人が現れたので悔しくなりTOEICの勉強に本腰を入れます。ちょうどこのころ部活でいろいろ賞をいただき表彰式にも出席予定だったのですが、式の数日前にコロナが流行っているのでオンラインにしますというのが何度かありました。なんでやねん!

 

4年夏

夏休みは前半本気で勉強し、後半ゆっくり勉強する計画を立てました。幸いにも私の学科は課題が少なかったこともあり、勉強する環境は整っていました。基本的には家の近くの図書館で開館から閉館まで勉強し、そのあと1時間だけカラオケをしてストレスを発散して家に帰るという生活をしていました。ちょうど図書館までの地下鉄往復とカラオケ1時間が同じ値段だったので運動にもなりストレス発散もでき、進捗面でも精神面でもベストな勉強ができたのではないかと思います。1時間だけカラオケはかなりお勧めです!前半でかなり進捗が生えたので後半は図書館行きながらちょくちょく旅行に行ったりしました。別府温泉最高でした。この旅行の直後にstudyplusを始めます。するとほかにも東大編入を目指す人がすごい時間勉強しているのを発見し、やる気がなくなったときのモチベアップに使わせていただきました。

夏の成果

 

4年秋~冬

ここで学校で行われた東工大の学校説明会に感動し、東工大併願を視野に物理と化学を勉強し始めます。物理はもともと得意だったので問題なかったのですが、化学がまったく進まず苦労しました。

8月に友達(彼女持ち)が数日彼女といちゃつきながら対策してTOEIC795

取ったと連絡が来て、こんな奴に負けるわけにはいかないとTOEICを死ぬ気で勉強して何とか9月に845をとりました。1年間かけて800点の壁を突破し嬉しかったです。ただ、志望校的にTOEICはいらなかったので、TOEICの勉強はこれで終了しました。

この時期から東大の過去問を解き始めました。出来はまあまあで合格ラインにかかるかかからないかでした。このあたりで学校の英語の先生からいろいろ参考書を貸していただき、英訳和訳英文解釈を根本から叩き直しました。この先生は英語で使った参考書のほとんどを貸していただいた他、自分が欲しい参考書も研究費で購入してくれたり、勉強の仕方、東大編入した先輩の紹介などしていただき本当に神のような先生です。明石高専生ならすぐに想像がつくと思いますが本当に感謝してもしきれません。この編入試験で一番お世話になったかもしれません。明石高専で東大編入を目指すのなら一度この先生の研究室を訪ねてみてください。

これくらいの時期からクラスの多くが編入の勉強を始めます。授業中もほとんどの学生が徹底研究などを開き、いよいよ受験だなという雰囲気が流れ出します。

 

4年春休み

いやいや期(意訳)突入です。とにかく勉強のやる気が出ない。ここで勉強しなければ終わることが分かっているのに朝から晩までゲームして寝る前にstudyplus見てすごいなーと思い寝る。こんな生活を送っていました。後半は2日勉強して1日だらだらする状況まで改善できましたが、ここでの遅れを取り戻すため、4月に正真正銘のガリ勉になります。

春休みが終わる直前に物理化学は時間が足りないと判断し東工大はあきらめる決断をします。

5年4月

ここで東大に過去問の請求をするとともに20年分の過去問を解きました。だいたい傾向は変わってないなーと思いながら解いていました(まさか自分の年に傾向が変わるとは…)。過去問を解いてはなにこれ???と思いながら先輩が作ってくれた解説を読む日々。2.5周目くらいでやっと理解してきました。

4月の後半に明石高専で東大を受ける人で空き教室に集まり、実際の試験時間で過去問を解くというイベント()をしました。模試のような緊張感があり、いままでとは比べ物にならないほどいい解答ができました。私はこの1回しか参加していませんでしたが、同じように3回ほどみんなで過去問を解く日を作っていました。ここでライバルが予想していた以上に強いことを知り、不安になりました。東大2次試験15点落ちとか強すぎやろ…。ここからは彼らに必死に食いついていくことを考えながら勉強していきます。

後半は願書の作成でかなり時間をとられました。第一志望を社会基盤学科にするか都市工学科にするか郵便局まで迷った結果社会基盤学科で提出しました。

 

5年5月

まずゴールデンウィークをしっかりゴールデンウィークしてしまうところから始まります。4月までで一通り過去問も終わり、問題集や参考書も終わったので阪大、技科大、横国向けの専門科目の勉強に本腰を入れます。また、4年の夏休みのように休日は図書館に開館から閉館まで居座る生活を送りました。おかげで専門の対策は3週間程度で終わり、そこからは技科大、横国の過去問演習に取り掛かりました。

 

5年6月

あと1か月ということで今までやってきた全参考書をもう一回やりました。最初は全くわからなかった参考書たちをすらすら解くことができ、まるで卒アルを見返すようで少し寂しい気持ちでした。東大の1週間前に豊橋技科大の入試がありました。英数が大幅に難化したのですが、基礎から勉強していたので問題なく解けました。これで東大への自信が少しついたのですが、ここで勉強のモチベーションがほぼ0になってしまい、最後の1週間はほぼ勉強しなかったです。こういうときって何を勉強すればいいんでしょうか?

6月某週のスケジュール帳



1次試験

東大の前日に横国を受験しました。手ごたえは五分五分だった(後に落ちる)のでこの調子や!と勢いにのりながら東大受験当日を迎えました。

英語は和訳は例年通り英訳は易化、長文読解は難化しました。特に長文はこれまでの過去問の中で最長でしたが、交通工学や都市計画のいわゆる土木系のネタだったので個人的に読みやすかったです。体感8割。

この時点では順調だと思っていた。それとテストをした部屋の空調が不調で英語は汗だくになりながら受けました。最後のほうは意識がもうろうとしていたのでおそらく熱中症だったと思います。今年の東大は暑さ耐性も求められました。

さあ悲劇の数学です。固有値が消えたのが衝撃でした。何とかマセマで数回だけやったことを思い出して粘りました。東大院の入試で最悪考え方を文章で説明しても点数の大部分をもらえると聞いていたので真似してお気持ち表明(意訳)をしまくりました。なので私の解答用紙は国語のテストか!と突っ込みたくなるくらい文章だらけでした。まともに解けたのは微分方程式、確率、複素のぞれぞれ前半のみで第4問はなにもわかりませんでした。トラウマです。これまで10回以上入試を受けてきましたが初めて半泣きでテストを受けました。いや、泣いていたかもしれません。できれば思い出したくありません。

テスト後studyplusの友達とサイゼリヤに行きました。気分は最悪で吐きそうな気分でした。この日から一次試験の合格発表までの1週間はメンタルが完全に壊れてやんでいました。

 

 

一次試験合格発表

絶対落ちたと思っていたのでまあとりあえず見とくか―というノリで特に緊張もせずに合格発表を見ると自分の番号があったのでおもわず叫んでしまいました。同じクラスで受けていた友達も合格していたので良かったです。なぜ合格したのかは今でもわかりません。

急いで東京行きの飛行機とホテルをとりました。二次試験の面接で聞いてくることとして卒研ルートと志望動機ルートがあります。志望動機ルートは横国の時に練習していたので専門の先生にお願いして卒研ルートで練習させていただきました。また、明石高専で一次試験に合格した人同士で集まって面接練習をしました。

 

 

2次試験

当日朝(ほぼ昼)の飛行機で行きました。面接では

 

・志望動機

・具体的には?(防災活動)

・その活動でなにか成果があったか?(ここで受賞歴を上げてもそれは相手の求める答えではないと考え避難訓練に参加する人が増えたと言いました)

・ソフト面で極めてもいいのでは?(いろんな学校で防災の授業をしていたといったので)

・将来なにをしたい?

・ゼネコンはどう?(新幹線や滑走路の保守をしたいといったので)

 

という質問をされました。面接は7分程度で、10人程度先生がいらっしゃったものの話したのは3人だけでした。他の先生方は他学科の先生だったのかもしれません。先輩からは和やかな感じだと聞いていたのですが、私の場合は和やかでもなく、圧迫でもなく粛々と進めていくという感じでした。落とそうという気がないことだけは伝わってきたのできちんとまじめにこなせば大丈夫だと思います。おわった後は東京の友達と遊びまくりました。渋谷のもんじゃ焼き旨すぎた。くうやという店名です(そのあと宮下公園で大坂なおみと遭遇する)

 

2次試験合格発表

2次試験の合格発表はちょうど空きコマだったので友達に合格かどうか発表してもらいました。せっかくなので合格人数から聞き、友達が20!!!といった瞬間ッシャアアアアア!!!!!と叫んでしまいました。同じクラスの友達も合格していました。

やはり合格発表の瞬間は楽しいですね。人生9回目の合格です。

 

点数開示

とこれまで一丁前なことを言ってきましたが点数開示が来ると青ざめることになります。どうやらここで人生の運をすべて使ってしまったようです。得点率は衝撃の59.2%でした。他の年では間違いなく不合格な点数だったことからも今年の入試が超難化したことがお分かりいただけたのではないかと思います。本当にヤバすぎる…。そんなことよりも9割近く取っているバケモノがいたことに驚いています。その人は確かYoutubeをやっていたと思うのでぜひ探してみてね。

 

編入は勉強の方法とモチベが命(ぎりぎりで受かったやつが偉そうに語る)

 

編入試験に合格するカギは勉強の方法とモチベです。編入は大学受験より楽だから…は大間違いです。がっつり勉強しなければ旧帝だろうと地方国立だろうと技科大だろうと合格しません。ただがっつり勉強するだけでなく「いつどんな勉強をして結果何を理解するのか」を意識して細かく勉強の計画を立て、一日一日少しずつ成長すれば必ず合格を勝ち取ることができます。次にモチベですが、これを常に維持するのは本当に難しいです。一番効果的なのは同じ志望校の友達とつながることです。最もメジャーなのはstudyplusです。これはお互いの毎日の勉強時間やどんな参考書をしたかを見れる勉強SNSです。モチベがない時はこれを見てやばいと感じればモチベが上がります。私のモチベはいつも焦りでした。他にも時間とお金があれば行きたい大学を実際に行ってみることも大事だと思います。高専とは全く雰囲気が違うのでいい刺激になると思います。あとぎりぎりで受かったからこそ痛感するのですが、わからない問題であがくことめっちゃ大事です!!!!!

 

質問があれば@kodaioka2003221までどうぞ

長かったですが読んでいただきありがとうございました。

 

※詳しい参考書名などは高専から東大編入!に載せる予定です。たこやきって名前で投稿します。

 

大学編入シリーズ

 

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