みなさんこんにちは。
今回は高専を3年生で中退した後に大学受験をして国公立大学に入学した友達にどのような流れで大学受験をしたのか、同じようなことを考えている人は何をすればいいのかなど細かく書いてもらいました。
高専→大学受験の話はネット上でもほとんど出てこない情報なので見ていただいた方のためになればと思います。
なぜ高専をやめて大学受験?
私は高専を3年生で中退し、大学受験をするという選択をしました。
そもそもなぜ私が、本来ならば大学受験をする必要がなく、また就職に有利と言われる高専をやめて大学受験をすることを決めたのか。
そこにはいくつかの理由があります。
- 専門の勉強に興味がわかなかった。
- 将来に不安を感じた。
もし仮に私と同じように高専をやめたいと思っている人がいれば、おそらくこの辺りが原因でしょう。
①について。
そもそも私は高専を受験した理由が「普通校は中学の延長のようなものだからいや」「何か他の人とは違うことがしてみたい」「高専は受験ないし、就職も楽っていうからいいかな」
といったもので、特に「○○がしたいから高専に入る!」といったものではありませんでした。このような理由で高専に入学したことが一番の失敗でした。
それに加えて私は数学、理科がずっと苦手であったため、高専の勉強が嫌になってしまうことは必至でした。
②について
正直、中学生の時の私は先の人生のことを何も考えていませんでした。
しかし、いざ高専に入学すると周囲は将来の目標を漠然と持っている人が多くおり私は焦りました。そこで自分自身の将来を考えたとき①の理由もあり、「私は工学を仕事にしたくない」と強く思うようになりました。そしてその時に残された選択肢が、大学受験で文系の大学に入るというものに限られ、将来自分がやりたいことをできるようにするためにも大学受験をすることを決心しました。
これらのことを真剣に考えたのは、高専1年生の夏休みごろだったと思います。
高専をやめるという選択肢について
高専をやめて大学に入りたいという人にはいくつかの方法があります。
※大学を受験するには
・高校の卒業
・高専3年生の修了
・高卒認定試験の合格 のどれかを満たす必要があります。
①について
高専に何の未練もなく、また経済的に余裕があれば、一番確実に大学受験の資格を得ることができる方法です。
②について
履歴書に空白の時間を刻みたくない人はこれをするしかありません。
しかし、受験勉強をこなしつつ高専で単位を取ることは大変なことであり、また受験勉強に裂くことができる時間が減るため、私はお勧めしません。
受験は厳しいもので生半端な勉強ではとてもじゃないですが成功しないです。
ちなみに私はこの方法を取ろうと思いましたが、受験勉強の進度を考えて頓挫しました。
③について
最も経済的に負担がかからず、また受験勉強に多くの時間を割くことができる方法です。
高卒認定試験とは文部科学省が実施している試験であり、これに合格した人は高校卒業程度の学力があると認められ、大学の受験資格を得ます。
特に高専2年生まで単位を落とすことなく修了していれば、2,3科目の受験だけで合格できます。また平易な問題なため合格しやすいです。詳しくは高卒認定試験の公式サイトを調べてみてください。
この方法は私がとった方法であり、最もお勧めできる方法です。
受験までの流れ
私が本格的に受験勉強を始めたのは高専2年生のときです。
ですが、1年生の時から情報収集はしていました。
主には大学受験の仕組みや大学についてです。
大学受験は複雑なものでしたので相当念入りに調べました。特に受験科目の選定は大切です。
2年生の6月ごろには勉強できる環境を確保するために個別塾に入りました。
塾に入った理由としては、塾でほかの受験生が勉強している姿を見ることで自分を触発することと、受験のエキスパートである講師に指導してもらうことで、より最短ルートで受験勉強をしたいと思ったからです。
その頃の勉強時間としては、平日に3、4時間ほど、土曜日に7、8時間くらいです。
日曜日は休憩していました。勉強時間自体は短いですが、日曜日以外はほぼ毎日休むことなく勉強することで習慣をつけました。
また勉強内容は主に英語、数学の二科目でした。他の科目は暗記が主なので、まだ始めませんでした。
そして2年生の11月ごろに初めて模試を受けました。その時点の自分の位置を把握するためです。
2年生の3月からは本格的に勉強を始めました。
コロナウイルスで学校が遠隔になったここでより受験に集中することができました。
勉強時間は平日6時間、土日8時間くらいです。
このころに世界史などといった暗記科目を集中して勉強し始めました。
そして私は高専の前期が終わると同時に休学しました。
8月半ば頃です。
そこからは毎日8時間ほどの勉強をコンスタントに続けました。
またこのころは二次試験の勉強に力を入れました。
10月ごろからは模試の結果が悪かったことから焦りが出始め毎日10時間勉強していました。
12月ごろは本番が近づいたため毎日12時間は勉強していました。
大雑把に言うとこんな感じです。
大学受験を考えている高専生に向けて
まず私達は一般的な高校行っている受験生に比べて圧倒的に不利です。
このことは肝に銘じてほしいです。
私はこの劣等感を常に持っていたからこそ、負けられないという気持ちから勉強を続けることができました。
彼らは毎日学校で朝から夕方まで勉強をしています。
そのうえ彼らが言っている学校には受験のノウハウがあり、しっかりとした進路指導がついています。
特に世間一般に難しいとされる大学を受ける受験生はみんな有名な進学校の生徒であり、そしてとても勉強をします。
合計の勉強時間では彼らには勝てません。
しかし、私達にも有利な点があります。
それは「自由に受験勉強ができる」ということです。
どこにも所属していないからこそ、型にはまる必要はないのです。
だから一般的な受験勉強の型にはまることなく、誰よりも効率的な受験戦略を練り、計画を立てて勉強してください。
効率の良い勉強をなるべく長時間続けることが大切です。
また、勉強に対するモチベーションが上がらない時も多いと思います。
その時は自身が追い込まれているということを意識してください。
もし、受験に失敗してどこの大学にも行けなかったならば、中卒扱いです。
中途半端な大学に行っても、それならば将来的に高専のほうが遥かにいいと思ってしまうようなことになるかもしれません。
そしてそれでも勉強に集中できない日には休憩してください。
効率の良い勉強をするためには休憩は必須です。
私は受験直前でも月に1,2回は完全に勉強のことを忘れて遊んでいました。
最後に
共通テストや二次試験の科目選択は本当に慎重に行ってください。
そのために情報を集めまくってください。
大学によって試験科目は様々なのでちゃんと調べてください。
中退してまで大学を受けるのだから、自分がしたいことができる大学を選んでください。
頑張ってください。
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